『その男、凶暴につき』ネタバレ感想|たけし映画の原点。
『その男、凶暴につき』
監督 北野武
脚本 野沢尚
製作 奥山和由
出演者 ビートたけし
白竜
川上麻衣子
佐野史郎
内容
『アウトレイジ』、『座頭市』、『ブラザー』など数々のヒット映画を世に送り出し、今では世界的に有名になった映画監督北野たけし。アウトレイジが流行りましたが、『その男、凶暴につき』の方が破壊力のある映画だと感じました。暴力的映画表現に関してはたけし映画の原点かもしれません。
ネタバレ感想
我妻諒介(ビートたけし)は犯罪者を追い詰めるためには暴力の行使も辞さない凶暴な男。
それが、最初の10分で分かる!
ホームレスをいたぶって遊ぶ10代の少年達。その内の1人の家に押し入って暴力で自供させるという。見ていて一瞬で引き込まれてしまった。たけしのビンタっぷりが凄い。。
この映画には力がある。
と、最初で分かってしまうような映画。
ある日、港で麻薬売人の惨殺死体が発見され、我妻は新人の菊地を引き連れ事件の捜査を開始。
クラブで麻薬の売買をしている輩をトイレで取り押さえ情報を聞き出します。
ココのビンタが凄い!!
たけし
『知らねーのか?』
男
『知らねーよ?』
ビンタ
『知らねーのか?』
『知らねーよ?』
ビンタ
『知らねーのか?』
『知らねーよ?』
ビンタ『知らねーのか?』
『知らねーよ?』
ビンタ、ビンタ、ビンタ。
これでもかって言う位にマジビンタが炸裂!これ本気でやってるんですかね?見ていて笑っちゃいました。
同僚の岩城がヤクをさばいているという情報を得るが、数日後に端の下で首を吊った姿で発見される。
ココが見所!
我妻は手がかりから清弘という犯人を探し出し。
警察署のロッカールームでハチャメチャな諮問(拷問)を始める
全然、うんともすんともしない犯人。すかした顔に腹が立ちますね。
我妻は良くしてもらっていた岩崎が殺されたのもあって暴走します。
拳銃を口に突っ込み自供させようとしますが、バレてタケシは警察をクビになります。
今度は清弘に追いつめられたりしますがなんとか逃げ出します。
清弘はたけしの(知的障害)のある妹を拉致します。
仲間たちが妹をシャブ漬けにして輪姦。
我妻は清弘のアジトへ向かい、いよいよ決闘シーン。
バンバン打ちまくる様なアクションを期待したのですが、全然違うのです。
清弘は足をやられて動けない、たけしは歩いて向かう。
銃弾を浴びながらも確実に当たる距離まで普通に歩く。
目がやばい。
清弘を撃ち殺しますがそこにはシャブ中になった妹の姿が。
たけしは妹も撃ち殺します。
ラスト
倉庫を後にしようとするところを清弘の手下に射殺されてしまう。
そして、仁藤のポジションに手下が就き、岩城の代わりに我妻の相方の菊池が麻薬の密売を引き継ぐことになるのでした。
感想
北野武が誕生した記念すべき作品と言われておりタケシ映画の原点と言っても過言ではない。また、たけしは「この映画で監督をやってなかったら今日まで映画監督をやってなかった」とも発言している。たけし映画が世界で評価されるのは理由がある。この映画『その男、凶暴につき』で分かるのはやっぱり『間』の使い方などハリウットの大衆向け映画とは一線を画すからである。人がただただ死んでいく様な陳腐な映画とは違う。殴って、殴って、間。また殴って。鑑賞してみて他の映画とは違う感じがあるのが分かるであろう。
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