10クローバーフィールドレーンのネタバレ感想
「10 Cloverfield Lane(10 クローバーフィールド レーン)」
監督
ダン・トラクテンバーグ
製作
J・J・エイブラムス
リンジー・ウェバー
キャスト
メアリー・エリザベス・ウィンステッドミシェル
ジョン・グッドマンハワード
ジョン・ギャラガー・Jr.エメット
先週出張があり日本公開前に見てきました!スターウォーズフォースの覚醒、スタートレック、ロストで知られるJJエイブラムス製作、ダン・トラクテンバーグが監督です。
ちなみに、前作クローバーフィールド/HAKAISHA の続編では全くありません!!多少、話につながりがあるかなと思ったのですが、スピンオフでもなんでもなかった。。
物語の大半はフェーズ1の後のシェルター内での不気味な生活を1時間半!描いています。後半の15分位やっと宇宙人が出てくるSFになっているので、クローバーフィールドみたいなPOV手法(point of view shot=主人公の視点から撮影された主観映像)で迫力と臨場感のあるSFが観たい!という人には本作はおすすめしません。。
内容※ネタバレ感想
主人公の若い女性、ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は交通事故で起きたらシェルターの中におり、右足に大怪我を負い治療を受けた状態で鎖につながれていた。
シュチュエーションスリラー的な展開ですが、これはこのシェルターを作った中年肥満の男ハワード(ジョン・グッドマン)が「君を救うためにここへ連れてきた」と告げ、共同生活が始まるのだ。あと、このシェルターを以前一緒に作って雇われて、「数日前にここへ来た」と発言した若い男エミット(ジョン・ギャラガー・Jr)との三人。
だが、彼女ミシェルは、フェーズ1のインパクトと表現していた襲撃を見ていないためにハワードは狂言者じゃないのかという疑心暗鬼が募ります。ミッシェルはここから出して欲しいと懇願するが、ハワードは「外は攻撃で放射能や化学兵器で汚染されているから駄目だ」と拒否されます。
第一の強硬手段
そして、ミシェルは一度強硬手段を実行する。それは、ハワードをわざと憤慨させてその隙に彼のポケットから鍵を抜き取り、小瓶で顔面を攻撃して二重にロックされたシェルターを出ようとしたのだ!
しかし、エアロックの小窓から見えたのは、空気汚染によって顔がドロドロに溶けた女が立っていて中に入れてくれと懇願してきたのだ。彼女の疑いは間違っていて、本当に外は空気汚染していたのである。
ちなみに、ここのシーンが予告の超重要場面!トレーラーだと宇宙人が写っているのかと思いきや、こういう展開かと私は意気消沈した。。
疑惑
虫の息となっていたミシェルとエミット。物語の中盤、ハワードが自慢の娘だと豪語していたエミリーが実は違うんじゃないかという事件が起こる。
ミシェルがエミットに本当にハワードの娘か尋ねたところ、写真の娘がハワードの娘では無く、昔に行方不明になった少女だという。今も消息不明だったのだ!
そのおまけにその写真が挟み込まれていた本から別のインスタント写真が出てきて、その写真にはこのシェルターでハワードとその娘が仲良く写っている写真だったのだ!
「全てがハワードの狂言では無いか?」
ミシェルとエミットは協力してシェルターを脱出する決意をする!
外は空気汚染している為、シェルターの物品を繋ぎ合わせて即席の防護服を隠れながら作り始めるが、それが結局ハワードにバレてしまう。エミットがミッシェルをかばう形で罪を被るがハワードに射殺されてしまう。
ハワードvsエミリー
ゴミを溶かすために用意していた液化窒素のタンクをハワードに向けて倒しハワードに大怪我を負わす。このへんがR12要素なのかな。
通気口からシェルターを脱出しますが、実はもう外の空気は汚染されていなかったのだ。なんだよこの展開。。
宇宙人との遭遇。
宇宙人は口の中に口があったりなんだかリドリースコットのエイリアンを彷彿させるような容姿。
車の中に逃げ込むが、エイリアンの母艦に捕まってしまい、彼女はウイスキーボトルを即席火炎瓶にして母艦の口めがけ投げ込みなんと破壊してしまうのだ。。
あたふたしながらも強い女性を演じきったミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)はシガニー・ウィーバー顔負けなんじゃないのか。
物語の最後、車の中のラジオでヒューストンで戦える人を募っているのを聞くと、彼女はそっちへハンドルを切るのだった。
戦うんかい!!!
まとめ
何回も言うようだが、本作はクローバーフィールドの続編ではなく、レック(REC)やブレアウォッチプロジェクト、パラノーマルアクティビティーの様な緊迫したドキュメンタリータッチの映画ではない。
ただし前半のシーンでは、シェルター内で3人という限られた世界での人間模様や疑心暗鬼、脱出シーンなどのハラハラドキドキ感はあるかもしれない。後半にはいよいよエイリアンと遭遇する場面もある。
ただ、ガチガチのハードSF好きは拍子抜けしてしまうかもしれないので、サンスペンス、シュチュエーションスリラー系におすすめしたい映画である。
ちなみにタイトルは『クローバーフィールド通り 10番地』の意味で物語の舞台になった場所の意味です。
予告
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